詩集 老いたるオルフェの歌
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序 詩
きみはやってきた
きみがやってくると
きみはわたしを連れて行ってくれた
きみは大地を
きみといっしょに歩いた道
きみはどこにもいた
どこに刻もう
妻静江を送る
きみはいまごろ
灰を撒く
墓碑銘
もしもわたしに
わたしは眠ろう きみといっしょに
わたしそこに壮大な未来を見た
あとがき
詩集『老いたるオルフェの歌』
1995年 宝文館出版